デリバリーのアルバイトの思い出
学生のころ,デリバリーのアルバイトをしていた.デリバリーといえば当時はピザくらいしかなかったのだが,わたしがやったのは寿司のデリバリーだ.始めた動機はとても単純で,ちょうど合宿制度で普通自動車免許をとったので,なにか免許を活用した,運転に関わる仕事がしたいなあと思ったからだ.
寿司のデリバリーのバイトで楽しかったこと,それはいろいろな家の玄関が見られることだ.ほんとうに生活に苦しいひとは寿司の出前は頼まないかもしれないけれど,それなりに「荒れた」一人暮らしの家なんかもよくあった(彼らは商品の品質やデリバリーの時間にクレームをたくさんつける.人柄も荒れていることが多かった)が,逆にそこそこいい家庭にもおじゃました.ドキドキした例では,ピンポーンとインターフォンをならすと,玄関があいて中からはなんとバスローブを来た若い女性が出てきたことがあった.かなりテンションが上がる.(しかし,女性が代金を奥に取りに行くと,とても怖い感じのお兄さんが出てきてお金を渡していた.こわー)
大変だったのは,やはり雨の日の配達だ.でも実際は雨の日こそがかきいれどき.みんなも雨の日のほうが外に出たくないから注文が増える.(最近ものすごい台風の日があったけど,そのとき「今日ピザを頼む奴は鬼畜」というtwitterのツイートを見た.そのとおりだ(笑))冬はとにかく寒くて,視界もわるくて最悪だ.
しかし本当の最悪なのは,転倒である.配達屋さんの最大の的は,道路のマンホールだと断言していい.配達用の原付のバイクは雨の日のマンホールを踏めば,なかなかの高い確率で転倒する.
配達というのは一軒一軒往復を繰り返すことはあまりない.何軒かまとめて,さいたんのルートを地図で調べて一度に配達する.だから店を出た時には3軒とか4軒とか大量の商品をもっている.その1件目の道中で転倒してしまったときは,ほんとうに大変だった.ピザよりも寿司は転倒に弱いかもしれない.寿司は箱の中で傾いて,「寄った弁当」みたいになってしまうんだ.